本文へジャンプNPO法人島原ボランティア協議会

島原から世界に向けて
「お互いさまですから」

島原普賢岳

























救援物資と島原方式

 後方支援活動には救援物資を送る活動もある。この際注意したいのが物資の発送についてである。被災地のみんなが困っているだろうから、せめて何か送ってあげたいという思いで、多くの人がそれぞれに色々な物を詰めて被災地に送ってくる。この善意は、被災地にとって心強い励ましとなり大変ありがたいものである。しかしながら被災地では、色々な業務に人手をとられ、救援物資の仕訳作業が遅々として進まず、生ものなどを腐らせてしまうこともある。このような状況の被災地へ物資を送る場合いには、次の点に注意していただきたい。
  1.生ものは送らない。
  2.箱の外に中身を明記した紙を添付する。
  3.色々詰め込まず、すぐに使える物を送る。
  4.珍しい物、価値のある物は送らない。
などであるが、大切なことは被災地の立場で考える事である。

 このような注意点は、島原ボランティア協議会の実体験から感じたことであるが、島原ボランティア協議会ではこの経験を生かして、救援物資を個人単位で直接送らず、一端発送側で集積、仕分けした物を品目ごとに発送する方法をとるようにしている。これにより被災地での仕訳作業の労力が大幅に軽減されるのである。この方法は、後方支援でボランティアに参加しようと思う人が協力して行えばさほど難しい事ではないので、救援物資を発送する際には是非この方法を検討してほしい。ちなみにこの方法は『島原方式』として、震災がつなぐ全国ネットワーク発行の『物資が来たぞう>考えたぞう>』に紹介されているので参照されたい。

 島原方式の流れを下記に図示しておく。


 
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